クレパス®誕生100周年
近代巨匠から現代作家までの
クレパス画®展
日南町は、1925年(大正14年)に、世界で初めて『クレパス®(一般名称:オイルパステル)』を開発した、現在の株式会社サクラクレパスの創始者、佐武林蔵(1886-1968)の出身地です。今年は、『クレパス®』の誕生から100周年を迎えました。
誰もが一度は幼いころに手にしたことがある身近な描画材料『クレパス®』は、一般には子供用の画材として広く普及しています。しかし、混色や、厚塗り、削り取りなどの様々な技法が可能で、油絵のような重厚感や、水彩のような透明感まで、幅広い表現が可能な優れた描画材料です。
この度、小磯良平や岡本太郎をはじめとする近代美術史に名を連ねる巨匠たちをはじめ、現画壇を牽引する日本画・洋画・彫刻家たち158名の芸術家たちが描いたクレパス画®192点(前期・後期で入れ替え)を展示します。時代を超えてアーティストたちが自由で幅広い表現技法で描いたクレパス画®の数々は、クレパス®という描画材料の想像を超えたスケールと魅力を感じさせます。同時に、私たちがクレパス®を手にしたときの懐かしい記憶を呼び起こし、アートをより身近に感じる機会になるものと考えます。
会期中には、鳥取県出身の作家、有田巧氏と鈴木康生氏、朝倉弘平氏によるオイルパステルを使ったワークショップや「子どものための絵画教室」を開催します。
【佐武林蔵】
日南町豊栄村(現在の日南町福栄)に生まれた佐武林蔵(旧姓:山形、1886-1968)は、東京師範学校を卒業後、都内で英語教師を務めた後、1921年に日本クレィヨン商会を設立。優良で安価な国産クレヨンの製造と販売のために研究を重ね、1925年に、それまでにない全く新しい描画材料『クレパス®』の開発に成功。その生涯を、美術教育界と美術界の発展のために尽力し、数々の功績を残した日南町が誇る偉人です。
【関連事業】
8月1日(金)13:30~ オープニングセレモニー & 展示解説
来賓:洋画家 有田巧氏
サクラアートミュージアム主任学芸員 清水靖子氏
現代アーティストと一緒に楽しく絵を描こう!参加無料、要申込
8月2日(土)10:00~14:00 講師:洋画家 有田巧氏「きみもピカソになろう!」
8月31日(日)10:00~15:00 講師:版画家 鈴木康生氏「絵を描くための素材研究・技法研究~板、ガラス、石などをつかって~」
9月28日(日)10:00~11:30 講師:絵かき 朝倉弘平氏 「風に泳ぐさかなをつくろう!」」
子どものための絵画教室 8月8日(金)、9日(土) 各日13:30~15:30 参加費300円 会場:日南町総合文化センター 多目的ホール
会期中の毎週日曜日 13:30~14:30 アートでコミュニケーション「対話鑑賞」
14:30~15:30 オイルパステルの技法ミニ体験コーナー
◎「クレパス」は株式会社サクラクレパスの商標登録です。クレパスの普通名称はオイルパステルです。